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Gemma 4 vs Llama 4.1 徹底比較:ベンチマーク・速度・ライセンス (2026)

4月 18, 2026

2026 年 4 月、Meta はフラッグシップのオープンモデルを Llama 4.1 として刷新しました。Llama 4 Maverick のマイナーアップグレードで、コーディングとインストラクション追従が改善されています。一方、Google の Gemma 4 は「自分のハードウェアで LLM を動かしたい」という現場の第一選択肢として定着しました。今この 2 つで迷っているなら、忖度なしの比較をまとめたのでどうぞ。

クイック比較

項目Gemma 4 (31B Dense)Llama 4.1 (Maverick 400B MoE)
開発元Google DeepMindMeta AI
パラメータE2B / E4B / 26B MoE / 31B Dense70B / 400B MoE
コンテキスト長256K tokens10M tokens
マルチモーダルテキスト+画像+音声+動画テキスト+画像
対応言語140+ 言語28 言語
ライセンスApache 2.0Llama License
オンデバイス(スマホ/ノート PC)対応(E2B / E4B)非対応
学習データ締切2026 年 1 月2026 年 3 月

要点:モバイル対応・多言語・オープンライセンスでは Gemma 4 の完勝。Llama 4.1 が勝るのはベンチマークのピーク値と長文コンテキストで、かつ GPU リソースが潤沢な場合に限ります。

ベンチマーク詳細

以下は 2026 年 4 月公式発表の数値、特記なき場合は FP16 精度です。

ベンチマークGemma 4 31BLlama 4.1 70BLlama 4.1 400B MoE
MMLU87.1%88.9%91.2%
HumanEval(コーディング)82.7%85.4%89.1%
MATH68.5%71.2%75.8%
MT-Bench8.78.89.0
TruthfulQA68.9%70.1%72.3%

生スコアでは Llama 4.1 が全項目で勝っています。ただしパラメータ数の差に注目を。Gemma 4 31B は 約 1/12 のパラメータで Llama 4.1 400B の 92〜95% の品質 を出しています。1 ドルあたりの計算コストで見れば、Gemma 4 が勝つケースがほとんどです。

言語別のタスクになると差はさらに広がります。

  • 日本語 (JGLUE): Gemma 4 約 81%、Llama 4.1 約 68%
  • 中国語 (C-Eval): Gemma 4 約 84%、Llama 4.1 約 72%
  • 韓国語 / ベトナム語 / タイ語: Gemma 4 は英語との差が約 5pt 以内、Llama 4.1 は 15〜25pt 低下

日本語タスクで 13pt の差というのは、実務では「そのまま使える」と「後処理必須」の境界線に相当します。特に敬語表現や漢字の使い分け、和製英語の解釈で Gemma 4 の優位が顕著です。

ハードウェア要件

Gemma 4 を動かす

バリアントVRAM (FP16)VRAM (Q4)代表的ハードウェア
E2B4 GB1.5 GBiPhone 15 Pro、ミドルレンジ Android
E4B8 GB2.5 GBMacBook Air M2、Chromebook
26B MoE54 GB14 GBRTX 4090 (Q4)
31B Dense62 GB16 GBRTX 4090 (Q4)、A100 単基 (FP16)

Llama 4.1 を動かす

バリアントVRAM (FP16)VRAM (Q4)代表的ハードウェア
70B140 GB39 GB2× RTX 4090 (Q4)、A100 80GB 単基 (FP16)
400B MoE800+ GB(部分ロード)220 GB4〜8 基の A100 80GB クラスタ

400B MoE はどの量子化設定でもコンシューマ向けには収まりません。ローカル運用するなら実質的には Gemma 4 31B vs Llama 4.1 70B の比較になり、差はぐっと縮まります。日本のクラウド環境では、さくらインターネットの高火力 DOK や AWS Tokyo リージョンで A100 を借りるコスト感も要検討ポイントです。

推論速度

同一ハードウェア、4-bit 量子化で比較:

ハードウェアGemma 4 31B Q4Llama 4.1 70B Q4
RTX 4090 (24 GB)約 35 tok/s収まらず
2× RTX 4090 (48 GB)約 45 tok/s約 18 tok/s
A100 80GB (FP16)約 55 tok/s約 28 tok/s(Q4 のみ)

快適なサイズ帯では Gemma 4 が約 2 倍高速、かつ Llama 4.1 70B が収まらないハードでも動きます。

どちらを選ぶべきか

Gemma 4 を選ぶケース:

  • スマホ・ノート PC・エッジデバイスにデプロイする、データセンター GPU がない
  • ユーザーが英語以外の言語を使う(日本語の場合は特に差が大きい)
  • マルチモーダル(音声・動画)が必要——Llama 4.1 は未対応
  • Apache 2.0 の自由度が欲しい(ユーザー数上限なし、商用利用でレビュー不要)
  • コスト対品質を重視する

Llama 4.1 を選ぶケース:

  • MMLU / HumanEval のピーク値が必要
  • 256K tokens を超える長文を扱う(10M コンテキストは巨大コードベース解析に有効)
  • すでに複数 GPU のインフラがある
  • 英語のみのワークロードで、多言語の強みが効かない

デプロイ

Ollama で Gemma 4

ollama pull gemma4:31b
ollama run gemma4:31b

オンデバイス運用は モバイルデプロイガイド を参照。iPhone と Android での E2B/E4B 実装を解説しています。

Ollama で Llama 4.1

ollama pull llama4.1:70b
ollama run llama4.1:70b

400B MoE は現時点でクラウド経由(Meta、AWS Bedrock、Azure)のみで、ローカル Ollama では動きません。

コスト比較

セルフホスト(初年度)

Gemma 4 31B:

  • ハードウェア:RTX 4090 約 ¥270,000
  • 電気代:約 ¥5,200/月
  • 初年度合計:約 ¥333,000

Llama 4.1 70B:

  • ハードウェア:2× RTX 4090 または A100 単基、約 ¥630,000 / ¥2,250,000
  • 電気代:約 ¥13,500/月
  • 初年度合計:約 ¥792,000(2× 4090 構成)

API 価格(100 万トークンあたり、2026 年 4 月)

モデル入力出力
Gemma 4 31B(Google Cloud)¥38¥75
Llama 4.1 70B(AWS Bedrock)¥113¥150
Llama 4.1 400B MoE(AWS Bedrock)¥338¥450

同等の出力品質で比較すると、セルフホストの Gemma 4 はどちらの Llama 4.1 プランも 3〜6 ヶ月で追い抜く試算になります(継続的な利用量があれば)。

移行メモ

Llama 3.x / Llama 4 → Llama 4.1: ほぼドロップイン。tokenizer は後方互換で、コーディングと推論で 10〜15% の品質向上を期待できます。

Gemma 2 / Gemma 3 → Gemma 4: tokenizer が更新。ネイティブの function calling が従来のアドホック JSON パースを置き換えています。詳細は Gemma 4 アーキテクチャ変更点

家族をまたぐ移行(Gemma ↔ Llama): fine-tune の重みは直接移植できません。本番運用中の fine-tune を移す場合は 1〜2 週間の再学習を見込んでください。

コンプライアンスとデータ保護(日本視点)

日本国内で商用運用する場合、押さえておきたいポイントを整理します。

  • 改正個人情報保護法(APPI): Gemma 4 をローカル運用すれば、ユーザーの個人データが第三者に送信されないため越境移転の問題を回避できます。ChatGPT / Claude の API 経由では避けられない論点です。
  • 金融庁・医療情報ガイドライン: 金融・医療分野では外部 API 利用時にリスク評価が必要になるケースが多く、オンプレ運用可能な Gemma 4 が選ばれやすい傾向。
  • 生成 AI 事業者ガイドライン(総務省/経産省): モデル選定時の説明責任を満たすうえで、Apache 2.0 のほうが契約書ベースのレビューが軽く済みます。

Llama License の MAU 7 億条項は 99.9% のチームには無関係ですが、資金調達の法務 DD(デューデリジェンス)で指摘されることはあります。

FAQ

日本語性能はどちらが強い?

Gemma 4 が明らかに優位です。JGLUE で Gemma 4 31B は約 81%、Llama 4.1 70B は約 68%。Gemma 4 は 140+ 言語をネイティブに学習しており、敬語・漢字の使い分け・自然な語順で差が出ます。JSQuAD や JCommonsenseQA など他の日本語ベンチでも同様の傾向。

コンシューマ GPU で動くのはどっち?

RTX 4090 24GB 1 枚で Gemma 4 31B Q4(約 35 tok/s)と 26B MoE が動きます。Llama 4.1 70B は 4090 2 枚または A100 1 枚が必要。RTX 5090(32GB)なら Gemma 4 31B を FP8 でも動かせます。

MacBook で動かせる?

Gemma 4 E2B / E4B は Apple Silicon 全般で快適。Gemma 4 26B MoE / 31B Dense は M2 Max または M3 Pro で 32GB 以上のユニファイドメモリが推奨。Llama 4.1 70B は M3 Ultra 64GB 以上で約 8 tok/s。Llama 4.1 400B は Mac では現実的ではありません。

ELYZA や Sarashina など国産 LLM と比べると?

ELYZA-Llama3 や Sarashina2 は日本語特化で良質ですが、ベースが Llama 系のためマルチモーダル(音声・動画)に未対応。Gemma 4 31B は日本語性能が ELYZA と同等〜やや優位で、かつマルチモーダル + オンデバイス対応を兼ね備えます。純粋な日本語テキスト生成のみなら国産モデルも有力候補です。

商用利用で気をつけることは?

Gemma 4 は Apache 2.0 で制限なし・ユーザー数上限なし・売上閾値なし。Llama 4.1 は Meta の Llama License で MAU 7 億以上の場合は別途商用ライセンスが必要(99.9% のチームには無関係)。資金調達時の法務レビューでは Apache 2.0 のほうが通りが早い傾向。

Llama から Gemma への移行コストは?

ファインチューンなしで単にモデルを差し替えるだけなら、推論コードの修正のみで済みます。fine-tune 済みの重みがある場合は直接移植できず、1〜2 週間の再学習を見込んでください。Gemma 4 は LoRA をネイティブサポートしており、学習コストは Llama 4 より安く済みます。

Gemma 5 は出る?

Google は 2026 年 4 月時点で Gemma 5 のロードマップを公表していません。次のメジャー版までは Gemma 4 のマイナー更新(マルチモーダル強化、コンテキスト拡張)が続く見込みです。

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結論

2026 年 4 月にオープン LLM を選ぶ開発者の 90% にとって、Gemma 4 がデフォルト解 です。手元のハードウェアで動き、ユーザーの言語を理解し、ライセンスも法務が質問すらしないレベルに綺麗。

Llama 4.1 が正解なのは以下 3 つのケースだけ:(1) 英語ベンチマークのピーク値が必要、(2) 256K tokens を超える長文処理、(3) すでに複数 GPU クラスタがあり 400B MoE が活きる。それ以外はオーバースペックです。


最終更新:2026 年 4 月 18 日。ベンチマークは公式発表とコミュニティ検証によります。

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